【妊娠期・一般向け】妊婦歯科健診を受けよう!その理由を解説。

妊娠すると必ずもらえる母子手帳。 役所でもらうときはドキドキしたなぁ。

妊婦健診の度に記載欄を見てはワクワクしたり、カバーの内側にエコー写真を挟んでみたり。子どもの出生体重やお産の記録を見るだけで出産のことを思い出します。

生まれた後も子どもの健康管理に重用し、予防接種や家族旅行にも携帯したりと、妊娠から子が育つ時間を並走し続ける大切な冊子ですよね。

実は、その中に「妊産婦歯科健康診査」という項目があるのはご存じでしたか?歯の模式図が書いてあって、虫歯がないかとか、歯茎の状態はどうか、などが記載できるようになっています。産後でも受診できるようですが、私は産前の歯科健診(妊婦歯科健診)が本当に本当に大切だと思っています。

今回は「妊産婦歯科健診の意義、実際に何をするの?、受診におすすめな時期、妊産婦歯科健診の現実」について説明します。

妊産婦歯科健診の意義とは!

「歯や歯茎に問題がないこと」=産後を快適に過ごす前準備

産後全く眠れなかったり、乳腺炎になったり、傷口が痛んだり・・ただでさえ産後はボロボロになります。特に退院直後のような、痛い体を酷使し寝れない日々を過ごすときに、歯が猛烈に痛くなったりしたら・・・?

想像しただけでリアル地獄じゃないですかw

また、子育てが始まると我が子中心&多忙になるので、自分の健康管理は疎かになりがちです(・・管理人こそ、諸々検診に行き忘れているのをおもいだした!笑)。

なので、事前に歯医者さんできちんとチェックしてもらい、怪しい歯はないか、治すべき箇所がないか、歯磨きの仕方や生活習慣で気を付けることはないか等を確認し、産後の生活を少しでも不安なく過ごすことをお勧めします。

管理人
管理人

育児は、持久競技。いつ心と体にゆとりが訪れるかなんてわからない!

だからこそしっかりと準備を!

歯科健診ではなにをするの?

歯科医師がお口の中をチェックし、検査すべき歯がないか、歯茎に問題がなさそうか等を確認します。いわゆるクリーニングなどは含まれず、あくまでも簡単なチェックです(学校の歯科健診のようなかんじ)。必要があれば保険診療に切り替え、レントゲン撮影による検査や治療を行います。

(重要な補足:健診で口の中をチェックするのは歯科医師です。また特別な状況を除き、妊娠中や授乳中のレントゲン撮影、歯科麻酔、治療、服薬行為は可能です。)

歯科健診はいつ頃受けたらいい?

歯科治療は安定期(妊娠16週目(妊娠5か月)から妊娠27週目(妊娠7か月)に行うのがよいとされています1,2)。つまり、健診も安定期に行くのがよいでしょう。ただし色々な事情もあるでしょうし、その前後がダメというわけではないですよ。

ただ、臨月は管理人としてはお勧めしません。以前、臨月で受診した患者さんに大きな虫歯や磨き残しなどがあり、対応に悩んだ経験がありました。「来てくれたことは嬉しいよ。でもね・・予定日一週間前じゃ大して何もできないんだよぉぉ 泣 (あれもこれも!あの話も!いろいろ時間かけてしてあげたかったけどむりー!!)」という感じ。

ご存じかもしれませんが、一本の歯を治療するのに何度も歯医者へ来てもらうことがあります。つまり、間際の受診だと産後へ持ち越しになる可能性も増えるのです。産後、せっせと通えると思う?

どうかお気をつけあれ。

管理人
管理人

妊娠の経過が順調 & 体調がよい時に、ゆとりをもって受診してね!

妊産婦歯科健診について書こうと思った理由:その受診率がほんとうに低いから

これまでのトピックを読めば、妊産婦歯科健診って必要なのかも、と思ってもらえるかと思います(切実)。しかし実は・・・その受診率は極端に低いということ。

「妊婦健診受診者に対し、妊産婦歯科健診受診者割合は5.8%に過ぎない2)」のだそうです(追記:ソースにより若干数値が異なりますが、明らかに少ないのは明白です)。

歯科健診の補助がない自治体もあるし(私のとこはそうだった!妊婦健診代もすごかった泣)、もっと正確な情報が欲しいですが、受けていない人が多いのは事実でしょう。・・・これ本当にヤバイと思うんですよね(語彙力)。

そもそも歯×妊娠の話や虫歯予防の話を、プレママ教室などで聞けた人はどれくらいいるのでしょうか。また私を含めた周囲の経産婦たちのほとんどが「歯科健診を受診してください」と言われた経験がありません。

そんな程度の扱いであることに、本当にぞわぞわします。

管理人
管理人

マタニティヨガや妊婦用ハーブティーより、大切だとおもうけど・・・?

これは、妊婦さんたちの歯に対する意識が低いというよりは

「妊産婦歯科健診って何なのか・なんで必要なのか」自体が産婦人科医や助産師を始めいろいろな人に周知されていない所以なのだと思います。なので先輩ママ×歯科医として「この状況は本当にやばい!とりあえず行動しなきゃ!」 とおもったわけです。

妊婦さんたちに知っておいてもらいたい妊婦歯科健診:まとめ

出産前の歯科健診は、産後の前準備でもある

健診の守備範囲はざっくりとしたチェックと指導のみ

安定期での受診がおすすめ

妊娠経過が順調なら、歯のレントゲン撮影・検査・麻酔・治療・服薬はOK (ただし状況等により異なるので、担当医師・歯科医師に相談してください)

実は健診の精度、歯周病と妊娠の関連について、などなど、書きたいことが山ほどありますが、今回は健診がなんで必要なのかを中心にざっと説明しました。

一人でも多くの妊婦さんが、健診を受診したり歯の調子はどうかな?と気にしてくれるといいな、と願います。

参考文献

1) テーマパーク8020:妊娠時の歯やお口のケア https://www.jda.or.jp/park/prevent/ninsinji.html

2) 日本歯科大学附属病院 マタニティ歯科外来 妊娠前から妊娠期、授乳期のQ&A http://dent-hosp.ndu.ac.jp/nduhosp/section/special/maternity/faq/index.html

2) H31年5月13日 第2回 妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会よりhttps://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000488879.pdf